再生可能エネルギーによる発電に関して

どもです。

仕事柄発電事業に携わることが多いんですが、九電のニュースで下記を見ました。

「10月に九州で発電量が需要を上回り、風力や太陽光での発電を停止するという事態が起きた。ネックになったのは送電網である。国全体を大容量の送電網で結べば余剰電力を融通し合うこと ができる。」

???

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どいうことでしょうか…ということで調べてみました。

まず、近年のCO2削減を目指す世界情勢の中で再生可能エネルギーである、太陽光発電風力発電のシェアが広がっております。ドイツの再生可能エネルギーの割合は33%(2017年暫定値)で、2050年までに80%以上に引き上げることを目標としている。

 

再生可能エネルギー、特に今回は太陽光で考えますと、もともとは発電コスト(すなわち導入コスト)がネックになっていました。しかし、中国勢の攻勢や固定買取制度等によりコストの課題をクリアしてきました。

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そこで問題になったのが、発電量と需要のバランス(同時同量)が崩れることによる周波数の変動です。周波数(50Hz/60Hz)は需要に対して供給量が少ないと低下し、逆の場合には上昇します。周波数が乱れると電気を使用する設備への悪影響が出て、生産設備の停止や最悪の場合は大規模停電を発生する恐れがあります。

 

この事態に陥らないように、発電所では出力制御を行っております。具体的には出力応答性の容易な火力発電による出力調整や水力発電による揚水や出水を行っております。

 

ここまで来ると記事の内容が分かってきました。

すなわち再生可能エネルギーで余剰発電が発生した際に特定の地区(例:九州電力圏内)だけはなく、日本全国の発電量を見て電気を融通しあうシステムがあれば、再生可能エネルギーを止める必要はないということですね!!

 

全国に融通する送電網又は余剰発電を蓄電するための仕組みが今後は求められるということですね。個人的には水の電気分解による水素媒体での保管が良いのではと思っております…。

 

さきち